「明日は明日の風が吹く」。実はこの言葉、モンガラくんの座右の銘。
気に入ってる言葉なんだけど、使い所が難しい。
かしこまった場面で、「あなたの座右の銘は?」とか聞かれたらちょっと言いにくい。
それでも、モンガラくんがこっそり大事にしている言葉。
モンガラくんの周りには、真面目な人が多い。責任感を持つことは大切だけど、あんまり自分自身を追い込みすぎても、それで上手くいくとは限らないと思う。
そんなことを言うモンガラくんも、考え込んでしまう時がある。
館長に任せられたこのエッセイを書く時も、上手くアイディアが出なくて頭を抱えてしまうこともある。
でも、そんな時に言い聞かせる。「明日は明日の風が吹く」。
上手くいかない今日はもう寝てしまって、明日の自分に委ねてみる。
そうやったからって、毎回都合良く事態が好転するわけじゃないけど、案外、思わぬところから助け船が出されることもある。

ともすれば投げやりにも聞こえそうなこの言葉だけど、そう自分に言い聞かせることで、ほんの少しでも前向きに明日を迎えることができるなら、微かな希望でも胸に抱いて今日を終えることができるとしたら、悪くない言葉だなって思う。
そんなわけで、もし行き詰っている人がいたら、モンガラくんと一緒に唱えてみよう。
「明日は明日の風が吹く」。